「中学受験、塾だけで本当に足りるの?」「通信教材をうまく使えないか?」
そう感じたとき、必ず候補に挙がるのがZ会とスタディサプリです。
どちらも自宅学習に強いサービスとして知られていますが、実際のところ──
・塾と併用するならどちらが使いやすい?
・科目ごとのカリキュラムの違いや難易度は?
・「失敗だった…」と感じる人の特徴とは?
そんな疑問や不安を持つご家庭に向けて、この記事ではZ会とスタディサプリの違いを徹底比較。
算数・国語・理科・社会それぞれの特長、塾との併用法、料金面、そして注意すべき落とし穴まで、リアルな視点で解説します。
「中学受験をサポートする通信教材選び」で迷っている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

Z会とスタディサプリは中学受験に使える?基本情報を比較
通信教材を中学受験に取り入れるご家庭が増えるなか、「Z会」と「スタディサプリ」は代表的な選択肢です。
ただし、両者は教材の構成やサポート体制、対応レベルがまったく異なるため、目的に応じた選び方が求められます。
Z会(中学受験コース)の特徴と強み
Z会は、中学受験に完全対応した通信教育で、特に難関中学志望者に高く評価されています。
・添削指導つきで記述力・思考力を鍛えられる
・自宅でも「出題意図に沿って答える力」が身につく設計
・紙教材+オンライン学習のハイブリッド型
Z会の中学受験講座は「基礎〜発展〜志望校対策」の3段階構成。
とくに国語の記述/算数の応用/理社の資料読み取り問題など、塾の復習にも活用されています。
スタディサプリ(小学講座)の特徴と強み
スタディサプリは、もともと「学校の補習・基礎学習」のイメージが強いですが、近年は中学受験を目指す家庭にも注目されています。
・月額1,815円で小1〜小6の全科目見放題
・難関講師陣(例:算数・繁田和貴、理科・相馬英明 など)
・理社の“先取り・苦手克服”に特に強い
Z会のような「志望校別の添削演習」はありませんが、塾で理解できなかった単元を動画で補う使い方に適しています。
結論
・Z会は中学受験メイン教材として使える
・スタディサプリは塾やZ会との併用で活きる補助教材
算数・国語・理科・社会のカリキュラムを比較
Z会とスタディサプリでは、4教科それぞれの学習の深さ・方法・出題アプローチが異なります。
ここでは、各教科ごとにその違いを見ていきましょう。
算数の違い|思考力・応用力をどう伸ばすか?
Z会の算数
・記述式解答と添削指導あり
・難関校に対応した「発展編」「志望校別対策編」も用意
Z会は“自分の力で考える”姿勢を育てる問題構成。
途中式や考え方を書く訓練ができるため、記述型入試の対策に最適です。
スタディサプリの算数
・難問の前に「基本に戻って考える」構成
・図形や文章題も映像で視覚的に理解しやすい
スタサプは「理解し直す・つまづきを解消する」ことに強みがあり、塾で習った単元の補強や基礎確認に向いています。
国語の違い|記述力・読解力はどう鍛えられる?
Z会の国語
・出題意図の分析、記述の型を学べる
・語彙問題・文法・漢字の基礎力強化にも対応
中学入試で差がつくのが「記述式の読解問題」。
Z会の強みはまさにここで、答えの根拠・文章全体の理解力をセットで育ててくれます。
スタディサプリの国語
・記述対策はなし(選択肢中心の解法に近い)
・文学・説明文のジャンル別構成で学びやすい
選択肢問題のコツや、段落構成の理解などに適しており、塾で扱った読解の補強や、感覚に頼らない解き方の学習に役立ちます。
理科・社会|知識をどう理解・定着させるか?
Z会の理社
・資料読み取りや記述式問題に強い
・暗記だけでなく「理由を考える問題」が多い
とくに中堅〜上位校の理社に必要な“思考型問題”対策が可能。
紙ベースでも資料やグラフが多く、記述の添削もあり。
スタディサプリの理社
・社会は地理・歴史・公民に分かれていて分かりやすい
・理科は実験動画やアニメーションを使って理解を助ける
スタサプは「暗記に偏らない理解重視」の設計。
学校や塾で学んだ内容の定着、苦手単元の復習に向いています。
まとめ
・Z会は記述力・応用力を育てる本格型
・スタサプは理解の穴を映像で埋める補助型
塾との併用はアリ?Z会・スタサプの使い分け術
中学受験対策において、通信教育は「塾に通えない子の代替手段」と思われがちですが、実際は、塾と併用して効果を発揮している家庭も非常に多いのが現実です。
Z会・スタディサプリは、塾の弱点を補ったり、家庭学習を効率化したりする“補助教材”としての使い方が鍵になります。
Z会×塾の併用パターン|記述・演習を家庭で強化
Z会は、塾では対応が難しい添削・記述トレーニングに特化しています。
こんな使い方が効果的
・塾でインプット→Z会でアウトプット
・授業で扱った内容をZ会の問題で再演習&記述訓練
・志望校対策問題をZ会で事前に体験し、塾で質問して補強
Z会の添削結果を持参して塾で相談するという方法もあり、**「塾+Z会=記述と演習の両立」**というバランスのよい組み合わせが可能です。
スタサプ×塾の併用パターン|理社・苦手単元の補強に◎
スタディサプリは「映像による理解補助」という位置づけがぴったり。
とくに理科・社会の暗記系単元や図解を伴うテーマの理解に強みがあります。
こんな使い方が効果的
・塾で理解が浅かった単元を映像で“復習”
・塾の進度が速すぎるときの“予習用”
・特に理社を「聞いて覚える」スタイルでインプット
特に塾が算国メインで理社が手薄になりがちな場合、スタサプで理社を補う戦略は非常に効果的です。
Z会は“記述で差をつけたい人”
スタサプは“理解の抜けを補いたい人”にフィットします。

Z会とスタディサプリ、どっちが中学受験に向いている?
「結局どっちが中学受験に向いているの?」という疑問は当然のものです。
ただし、Z会とスタディサプリはそもそも性質・設計思想が異なる教材なので、「どちらが上か」ではなく、「誰に向いているか」で判断する必要があります。
タイプ別に見るおすすめの選び方
Z会が向いているのはこんな子
・家庭学習にしっかり取り組む習慣がある
・答案のフィードバックをもとに、思考を深めたい子
Z会は「添削を活かせる子」「自分で学ぶ習慣がある子」に向いています。
塾なしでZ会だけで合格を目指すケースもあり得る、本格派教材です。
スタディサプリが向いているのはこんな子
・すでに塾に通っていて、補助的に使いたい
・苦手な単元だけをピンポイントで復習したい
特にスタサプは、「塾で理解しきれなかった」「復習の時間が足りない」というときに頼れる教材。
費用が安いぶん、継続のハードルも低く、ライトに始めやすいのが魅力です。
費用と学習負担を比較しておきたい人へ
項目 | Z会 | スタディサプリ |
---|---|---|
月額費用(目安) | 約5,000〜6,500円/1講座 | 月額1,815円(全科目) |
添削の有無 | あり(記述式中心) | なし(映像のみ) |
教材形式 | テキスト+映像+添削 | 映像授業+WEBドリル |
向いている使い方 | 志望校対策/本教材として | 塾との併用/復習・補強用 |
Z会=本格的に受験対策を進めたい人
スタサプ=コストを抑えて効率よく学びたい人

Z会やスタディサプリの「よくある失敗」とは?
どんなに優れた教材でも、「うまく使えなかった」「思ったほど効果が出なかった」と感じるケースは少なくありません。
ここでは、Z会・スタディサプリそれぞれで見られる失敗例とその対策を紹介します。
Z会の失敗例と注意点
添削を出さないまま終わる
Z会は添削指導が最大の強みですが、「忙しくて出しそびれた」「出しても見直さなかった」というケースが多く見られます。
これは、学習の一番重要な部分を活かせていない状態です。
・「週に1回は添削を出す日」と決めてスケジュール化する
・添削結果をノートにまとめて“自分専用の記述対策集”を作る
レベルが高すぎて挫折
特に応用・志望校対策編は、思考力を要する問題が多く、解けなくて自信をなくすケースも。
・難易度の低いステージから始める(標準レベルも選択可)
・必ず「解説を読む」→「やり直す」を習慣にする
スタディサプリの失敗例と注意点
見るだけで“やった気”になる
スタサプは映像のテンポがよく、視聴だけでも理解したような感覚になります。
しかし「わかったつもり」で終わってしまい、演習量不足で力がつかないことが多いです。
・視聴後に「手を動かして解く」時間をセットで確保する
・単元ごとにミニテストやドリルを組み合わせてアウトプット
志望校対策としての限界
スタディサプリは基礎〜標準の範囲がメインで、志望校ごとの出題傾向までは対応していません。
そのため、難関校志望の人にはやや物足りなくなるケースも。
・難関校を目指す場合は、塾やZ会などと併用する
・理社など「暗記中心の科目」に絞ってスタサプを活用する


まとめ|Z会とスタディサプリ、中学受験ではどう使うべきか?
Z会とスタディサプリは、どちらも自宅学習を支える強力なツールです。
しかし、中学受験においては「どちらか一方」ではなく、目的と学習タイプに応じて選ぶ・組み合わせるという視点が重要です。
Z会はこんなご家庭におすすめ
・記述問題や思考力を重視する入試に備えたい
・通塾が難しい or 塾に頼りすぎたくない
Z会は、中学受験に“本気で取り組む”ご家庭のメイン教材として活用できます。
添削や演習の質が高く、塾に通っている子と同等の対策も可能です。
スタディサプリはこんなご家庭におすすめ
・理科・社会の先取りや復習を効率よく進めたい
・費用を抑えて基礎からしっかり学び直したい
スタサプは、塾の内容を映像で補完するサブ教材として特に有効です。
“理解しながら進める”習慣をつけたいご家庭にも向いています。
「目的」と「お子さんの特性」に合わせて柔軟に選ぶことが、失敗しない最大のポイントです。
まずは両方の教材を資料請求・体験して、実際の画面や内容、難易度、サポート体制を比較してみてください。
中学受験の成功は、教材との“相性”から始まります。
Z会中学受験講座の資料を無料で請求する
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【学びの新定番】スタディサプリ小中学講座・高校講座・大学受験講座

「スタディサプリの授業で本当に成績が伸びるの?」
と思われていませんか?
スタディサプリは、学生向けの学習講座から一般社会人向けの英語講座まで、多岐にわたるオンライン学習を提供しているサイトです。
作家の佐藤優氏も自身の著書でスタディサプリを推薦し、執筆や指導活動にも利用していることから、その評価の高さが伺えます。
月額2,178円(税込)という手ごろな価格で利用することができ、全国の有名講師による「神授業」と称される映像授業が見放題です。
授業の復習や未学習の授業に先取りして学習することも可能です。
これらの機能により、スタディサプリは学生にとって塾や予備校と同じくらい重要な学習手段のひとつとして確立しています。
料金プランはシンプルで、12か月一括払いなら月額1,815円から受講できます。
もし12か月一括払いがハードルが高い場合は、6か月一括払いや月額払いも選ぶことができます。
月額でも2,178円からと手ごろな価格であり、家計に負担をかけません。
スマートフォンやパソコンを利用して学習できるため、時間や場所にとらわれずにいつでもどこでも学習が可能です。
入会金や追加料金は不要で、安心して利用できます。
また、解約も1ヶ月で可能ですので、夏休みや転勤前など一時的に利用することもできます。
さらに、無料体験期間もあり、実際に試してから入会を決めることができます。
迷っている場合は、まずは無料体験を試してみることをおすすめします。
スタディサプリの学生向け講座には、以下の種類があります。
・小学講座(小学4年生から中学受験対策)
・中学講座(中学1年生から中学3年生)
・大学受験・高校講座(高校1年生から高校3年生や高卒生向け)
どの講座も月額2,178円(税込)から利用が可能で、全学年の映像授業が見放題となっています。
難関大学の合格者も多数いる
スタディサプリ利用者で東大・早稲田・同志社などの難関校の合格者も多数おられます。

スタディサプリは何回も見直しができて時間がなくても復習できるところが最大のメリット。
授業では分からないところが出てもその瞬間にわかるまで聞きなおすことができないですが、スタディサプリは動画なのでわかるまで聞きなおす事ができるから納得いくまで勉強ができます。
唯一のデメリットは、
「仲間なしで自分で頑張れるか?」
この一点で、自宅で集中できないときは図書館や自習室、カフェなど集中できる環境で利用するのがポイントです。
重要なのは自分に必要なことをどうやって勉強するか。
参考書をベースに、分からないところや苦手な教科だけスタディサプリを利用するなど、自分に合った方法を見つけて効率的に勉強することが大切です。
ぜひ、頑張ってほしいと思います。
関連記事
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添削をしてほしいという方はZ会がおすすめ

スタディサプリでは、偏差値の低い大学から早慶上理といった難関大学のレベルまで対応した講座があります。
しかし、国公立志望の人の場合は、記述の添削が現状スタディサプリではないため、スタディサプリ以外で対策が必要です。
授業のレベルは上まである一方で、もちろん授業だけでは、そのレベルに達することは不可能。
スタディサプリだけでなく、塾でも、授業外で問題演習を繰り返しする必要があります。
添削をしてほしいという方は、添削力で圧倒的に高い評判のあるZ会がおすすめです。
自宅で済むので、スタディサプリと併用しやすいのも魅力。
資料請求をすると、お試し教材も送ってもらえるので、イメージを掴むことができます。