静岡県に本社を構え、東京・横浜・名古屋・大阪と都市圏にもオフィスを有するITエンジニア派遣会社リツアンSTCはそのユニークな特徴が話題になることが多い企業です。
リツアンSTCでは、正社員として雇用契約を結んだ社員を派遣先企業に送る「特定派遣」を主な事業としています。
しかし、他の企業と違っているのは、各種の社会保険を完備し、社員向けの寮も提供していることや、業界でも高い給与を支給していることです。
また、リツアンSTCのエンジニアは派遣先からオファーがあった場合に、リツアンSTCを辞めてその企業に転職しても構わないことが明言されているのも他にはない特徴だといえます。
派遣のマージン率が非常に低いから給与が高い
リツアンSTCでは、案件におけるマージン比率が公開されており、そのマージン比率は業界平均の水準よりもずっと低いです。
さらに、経験を積んで特定の評価を得られるようになると、いっそうマージンの割合が減っていき、10年目を超えるとマージンは完全に0となります。
派遣先企業からの売上はそのままに、会社のマージンが減った分だけ、エンジニアの手取り収入が増える仕組みです。
そのため、エンジニア派遣の中でも指折りの水準の給与になっています。
派遣先はメーカーが全体の8割
リツアンSTCから派遣される先は、日本を代表するものづくりメーカーが全体の8割を占めています。
機械の設計開発や家電・車載機器などの組み込み開発、スマートフォンのアプリ開発などその種類もさまざまです。
社員として採用された各分野のエンジニアは、その技術を最大発揮できる環境に派遣され、クライアントの成果に貢献しています。
大手企業がクライアントに多いこともあって、現場では労務管理がしっかり行われ、派遣されたエンジニアが契約外の残業に従事するようなこともありません。
現場での付き合いや一体感をより重視
一般的なSES(システムエンジニアリングサービス)を提供する企業でも、エンジニアを各企業に送り出してエンジニアリングサービスを提供しています。
しかし、リツアンSTCでは社内の会議やイベントがほとんどなく、正社員でありながら社内の雑務なども少ないため、エンジニアとして顧客へのサービス提供に集中することが可能です。
むしろ、現場で一緒に働く他社のエンジニアやクライアント企業のスタッフとの飲み会に補助が出るなど、会社そのものより現場での付き合いや一体感をより重視しています。
こうしたところが普通のSES企業とは大きく違っており、従業員の満足度も高いです。
キャリアや働き方を検討しやすい
リツアンSTCは働き方やキャリアに対しても特徴的な企業です。
入社の際の試験はシンプルで、採用サイトなどから応募し、面談を経て採用が決定します。
面談は基本的には入社を前提とした会社の説明やスキルの確認が主です。
ITエンジニアであれば、まったくの初心者では難しいものの、現場で2年以上のエンジニア経験があればほぼ採用され、スキルの合う派遣先が提案されます。
派遣先の業種や仕事内容は希望を聞いてもらえますが、派遣先からのニーズは技術者派遣が多いため、管理職やコンサルタント職などを目指している場合、リツアンSTCで希望する仕事をみつけるのは難しいです。
この場合、リツアンSTCの社内でマネジメント職などに就くか、もしくは派遣先企業やその他企業への転職を考える必要があります。
こうした部分も相談にのってくれるため、キャリアや働き方を検討しやすいのも同社の特徴です。
まとめ
世間では派遣社員というと、正社員と比較して厳しい待遇がクローズアップされがちですが、リツアンSTCにおける派遣社員は一般的な派遣社員とはまるで違います。
給与は高く、福利厚生はしっかりしており、仕事に集中でき、キャリアも会社と一緒に考えることが可能です。
リツアンSTCは事業方針の中でも「『ハケン』を1つの手段に日本の雇用問題を解決していくことを目的にしている」としており、それを形にするエンジニア派遣事業が展開されています。
ITエンジニア派遣会社を考えている人であれば、一度はチェックしておきたい企業です。