中学受験塾にいつから通わせたらよいのか迷っていませんか。
また、集団指導塾と個別指導塾のどちらを選んだらよいのか悩んでいる人もいるでしょう。
今回はおすすめの人気学習塾の特徴と中学受験塾に通いはじめるベストタイミングを紹介します。
集団指導塾と個別指導塾のメリットやデメリットも徹底解説するので、子どもに合う塾選びの参考にしてみてください。
2021年度 首都圏 中学受験 集団塾ランキング
2021年度 近畿圏 中学受験 集団塾ランキング
*オリコン調べ
■サンプル数:(首都圏)4,746人(東海)439人(近畿)1,793人
■規定人数: 50人以上 ■調査企業数:(首都圏)33社(東海)13社(近畿)24社
■定義:小学生を対象に中学受験を目的とした集団授業を行っている塾 ただし、以下は対象外とする
公立中高一貫校対策の塾/小学生を対象とした高校受験向けの塾/受験等を対象としない補習塾/一部の教科のみを扱っている塾/映像授業が主体の塾
■調査期間: 2021/04/27~2021/06/23、2020/06/19~2020/07/14、2019/08/09~2019/09/02
■調査対象者 性別:指定なし 年齢:現役小学生を持つ保護者 男性29歳~69歳、女性27歳~69歳
現役中学生を持つ保護者 男性32歳~69歳、女性30歳~69歳
地域:首都圏(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)東海(岐阜県、静岡県、愛知県、三重県)
近畿(滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県)
条件:国私立中学受験を目的とする集団塾に通年通学しており、国私立中学受験の予定がある現役小学生の保護者/小学生の時に国私立中学受験を目的とする集団塾に通年通学しており、国私立中学を受験した現役中学生の保護者
関東で人気の中学受験塾の特徴
SAPIX
SAPIXの特徴
有名中学を中心に高い合格実績を誇るSAPIX は、難関中学受験を対象とした進学塾です。他塾よりも大きな成果を出す塾として知られ、講師と生徒との討論式の授業で、思考力や記述力を伸ばすのが特徴です。また、クラス替えが多く、授業のペースも速めで宿題の量も多いため、学習習慣が身について、上位校を目指す生徒さんに向いています。
1~3年生は週1、4年生は週2、5年生は週3、6年生前期は週3、後期は週4で、復習を重視した黒板授業を行います。授業ですべての課題はしないので、自宅で復習や未演習問題を解きながら、理解を深めます。また予習をさせないよう、テキストも当日配布され、その場で考える思考力を養うのが特徴です。ハイレベルな授業についていくのは大変ですが、その分、学習面はもちろん生活面でも相談にのり、小学校高学年の多感な年頃の生徒と家庭とのサポート体制も充実しているので安心して通塾できると好評です。
SAPIXの合格実績
2022年度(2022年1月24日時点)の主な合格実績は、逗子開成中学3名、灘中学32名、立教池袋中学2名、函館ラ・サール中学86名です。
SAPIXの授業料
授業料は1年生は年間約18万円、2年生は約22万円、3年生は約30万円、4年生は約58万円、5年生は約73万円、6年生は約134万円。
日能研(関東)
日能研(関東)の特徴
中学受験塾として全国で展開する「日能研」、規模も大きく大手塾の中で生徒数は全国1位です。関東や関西をはじめ、150校舎以上あります。生徒人数も多いため、レベルも幅広く分布しています。中堅校に強みを持ち、授業料が他塾と比較して安いのも特徴です。日能研は1クラス25人前後で塾の中ではクラス人数が多いと言えます。クラスや席は定期的なテストで決められており、クラス替えがあります。4年生と5年生は2か月に1回、6年生は月1回の頻度でテストを実施しています。
授業は、復習に重点を置いたスタイルで行っており、習った内容を宿題などで復習し、テストで確認する形です。授業の進度はゆるやかで、何週間にもわたって同じ単元を学習することもあります。生徒が熟得できるまで繰り返し学習する方法なので、サポートは手厚いと言えるでしょう。教材は、単色刷りで太文字などが無く読みにくい点はありますが、丁寧な解説や図説のあるテキストです。
日能研(関東)の合格実績
合格実績については、中堅校に多数合格者を出しています。じっくり学習して子どものペースで堅実に受験するにはよいでしょう。
日能研(関東)の授業料
授業料については、初回に2万円の入会金の支払いが必要です。授業料、テキスト代、夏季冬季の講習代などを含めて、年間4年生で48万円、5年生で70万円、6年生になると109万円かかります。それでも大手の塾に比べると安い方と言えるでしょう。
四谷大塚
四谷大塚の特徴
中学受験塾「四谷大塚」の特徴はいくつかあります。まず入塾するために合格率50%、合格者が2人に1人という入塾テストに合格する必要がある選抜制進学塾ということです。ただし、入塾テストは何度でも受験できます。四谷大塚は、新小学1~6年生を対象にした塾であり、新1~3年生には柔軟な思考力を育むことで将来の学習の土台を作り、新4~6年生には知識を選別・活用して自ら学習する姿勢を身につけることで、難関中学の合格へと導く塾です。受験は通過点という長期的な視点で、受験後も燃え尽きることなく夢に向かって進める前向きさと想像力を育む内容も特徴といえるでしょう。
四谷大塚では「予習シリーズ」で1週間勉強したことを、毎週末の「週テスト」で確認する学習の仕組みをとっています。必要な教材はすべて四谷大塚でオリジナルに開発されており、予習シリーズのテキストは、他の塾でもメイン教材として使用されているほど評価が高いものです。通学とは別に、自宅で受講可能なオンラインIT授業「予習ナビ」「復習ナビ」も用意されており、学習範囲のパーフェクトマスターを目指します。
また、日本最大規模の中学入試報告会で次年度の入試対策を行い、四谷大塚主催で各私立中学校の学校参観を実施し、父母会も開催するなど、保護者が参加する受験対策も充実。個別面談や進路相談に加え、300校以上の過去問が無料でダウンロードできる「過去問データーベース」ほか、Webサポートも行っています。合不合判定テストや、公立中高一貫校対策の実力判定テスト・月例テスト、学校別判定テストなど、豊富な試験を実施することで、受験に慣れ、実力を把握し、伸ばしていける点も特徴です。
四谷大塚の合格実績
四谷大塚の2021年の中学入試合格者は、男子の御三家と言われる開成106名、麻布54名、武蔵50名となっています。女子御三家では、桜蔭61名、女子学院59名、雙葉33名です。その他、筑波大学付属駒場22名、灘30名、浦和明の星女子287名など、多くの難関中学の合格実績があります。
四谷大塚の授業料
四谷大塚に通う授業料は学年によって異なり、例えば入試対策本番の6年生の8月時点では、4教科本コースで月額税込57,750円です。学年ごとに詳しく見ていきますと、小学1・2年生は13,200円、小学3年生は20,350円で、3学年とも教材費が含まれます。高学年に入ると4教科本科コースと2教科本科コースに分かれ、小学4年生が4教科36,300円・2教科33,000円、小学5年生4教科45,100円・2教科38,500円です。入試対策本番の6年生時では、8月までが4教科57,750円・2教科48,950円、9月からは4教科79,750円・2教科62,150円となります。
また、4~6年生の場合は別途教材費がかかり、半年間の必修教材分で16,000円~20,000円程度です。その他、必要な費用として、入会金が税込22,000円、合不合判定テスト代が1回税込5,280円となっています。
早稲田アカデミー
早稲田アカデミーの特徴
早稲田アカデミーの特徴は講師の熱血指導です。「やる気のある子を育てる」を教育理念に掲げ、講師と生徒が一丸となり「合格」という目標に邁進。体育会系の元気な講師が多く、教室の中にはいつも講師陣の熱のこもった指導の声が響き渡っています。
定期的に行われるクラス分けテストも早稲田アカデミーの特徴です。成績ごとにクラス編成を実施するために、生徒たちの競争心に大きく火を付けます。どこのクラスにいるかという事が子供たちのプライドとなり、そしてやる気を引き出す基になり、成績向上へと繋がっていくのです。
講師のフォロー体制が充実していることも早稲田アカデミーの特徴です。1か月に1度担任の講師から保護者に連絡が入り、成績と志望校を照らし合わせた報告を実施。受験前後の生徒に対しては、一人ひとりに時間をかけ、それぞれに寄り添った親身な指導を行っています。講師の心のこもった指導が生徒の力となり、学力向上の一端を担っています。そのため、保護者の講師に対する信頼が高く、安心して指導を任せられると評判です。
早稲田アカデミーの合格実績
早稲田アカデミーの2022年の合格実績は、男子私立最難関校である灘中学に44名合格、埼玉県の女子中学最難関校である浦和明の星女子に227名合格、奈良県にある西大和学園には26名合格、埼玉県の開智は199名合格、淑徳与野は168名合格、大宮開成308名合格となっています。
早稲田アカデミーの授業料
早稲田アカデミーの年間の授業料は、4年生では52万5,204円で5年生は79万6,464円、6年生は88万8,452円です。年間の授業料には、夏期講習や冬期講習、春期講習料及びテスト料金も含まれています。全て税込みで、4教科に対応しています。その他にも、入塾前のテスト費用に2,160円、入塾料に税込み22,000円が必要となります。
栄光ゼミナール
栄光ゼミナールの特徴
栄光ゼミナールは学習塾事業を手掛けるZ会ホールディングスの子会社である、株式会社栄光によって運営されている学習塾です。最大の特徴である少人数制の授業は内容の質が高く、短時間での学力向上を期待できます。中学受験へ本格的に取り組む時期とされている小学3年、4年生を対象にした中学入試準備コースでは学力のバランスを保ちつつ苦手科目を克服させる授業を行っています。また、受験の主役である子供が志望先を迷わないように適切なアドバイスも行っているので、家族一丸となって受験に取り組むことが可能です。5年、6年生を対象にした入試対策コースや1年、2年生に向けたジュニアコースでも学力向上に繋がる効果的な授業が展開されています。
栄光ゼミナールの合格実績
栄光ゼミナールの合格実績は非常に高く、2021年の中学受験については8,283名が合格しています。この数字は子供が通いたいと望む学校への進学を的確にサポートできることを裏付けています。
栄光ゼミナールの授業料
授業料については学年や科目ごとに違いがありますが、小学4年生の国語と算数の標準コースで月謝が9,720円、ハイレベルコースで11,880円です。小学5年生を対象にした難関私立中高コースでも月謝は12,000円なので出費を抑えつつ子供の学力向上を図ることが可能です。
啓進塾
啓進塾の特徴
啓進塾は神奈川県で展開している中学受験専門の学習塾です。小学3年生~6年生の生徒を対象にしています。啓進塾の理念は勉強を楽しいと思える子どもを育てることです。無理に勉強させるのではなく、自ら進んで勉強できるようになることを目指しています。問題に真剣に取り組み、解決方法を教わった時に「なるほど」と感動を得られるような講義が特徴です。達成感を通して勉強の楽しさを知ってもらうことで、思考力を育てています。学習教材にオリジナルのプリントを用いているのも特徴の一つ。毎年の生徒に合わせた柔軟な対応が可能となっています。他にも土偶のレプリカやプラネタリウム、立体模型といったイメージを持ちやすい教材も用意しており、実感して貰いながらの学習を行っています。
啓進塾の合格実績
啓進塾では21年度の入試において、開成中学校や麻布中学校などの有名校への合格実績を残しています。他にも、聖光学院や栄光学園、フェリス女学院といった神奈川県の難関中学の合格実績も存在します。
啓進塾の授業料
啓進塾の6年生の授業料は2月~7月で1ヶ月当たり62,700円、9月~12月では1ヶ月当たり79,750円です。集団指導の塾としては高めですが、テストや教材費を含んだ料金となっています。在塾生の弟妹は2月~7月で37,620円、9月~12月で54,670円と割安になっています。
市進学院
市進学院の特徴
市進学院の特徴は、担任制を敷いて生徒一人ひとりの面倒を見てくれることです。生徒に合わせた学習計画を作成し、課題を指示してくれます。クラスの人数も少人数に限定して、きめ細かい指導をしています。授業終了後もアフターフォローの時間を設け、生徒の質問に対応しています。また保護者とも定期的に連絡し、現在の生徒の状況が確認できる仕様です。授業は集団授業の他に映像を用いた授業があります。小学校3年生までは基礎的な学力を養うクラスで、小学校4年生から中学受験のクラスが用意されています。
市進学院の合格実績
市進学院の2021年における主な合格実績は、男子御三家が15人、女子御三家が21人、関東国立校が70人です。また千葉県内での躍進がめざましく、市川中学校が106人、渋谷幕張中学校が46人、昭和秀英中学校が80人、東邦大東邦中学校が131人、千葉県の公立中高一貫校が146人です(2年連続No.1)。
市進学院の授業料
市進学院は入学料が16,500円かかります。そして中学受験コース(4科目)は小学校4年生で月額25,850円、小学校5年生で月額37,180円、小学校6年生で月額38,720円です。1月・2月は時間数が増えるため授業料が増えることがあります。加えて教材費が年間約4万円かかり、テストや特別講習代はその都度徴収されます。
関西で人気の中学受験塾の特徴、合格実績、授業料
浜学園
浜学園の特徴
浜学園の特徴は塾生に対するフォローが充実していることです。欠席したときは後からWeb講義を受けられますし、つまずきやすい算数や理科については全問分の解説動画を視聴できます。また、校舎での丁寧な指導に加え、家庭学習への配慮が万全である点もポイントです。どちらの勉強も効率よく進められるように、細かく内容や目標を定めた学習計画表を提供しています。
浜学園の合格実績
関西圏を中心として、有名中学校の合格者を多く輩出しています。そのなかには兵庫県の灘をはじめとして、難関中学校と呼ばれているところも多いです。奈良県の東大寺や西大和学園もそうですし、京都の洛南や大阪の星光学院なども代表的な進学先となっています。その他に、洛星や清風南海、神戸女学院といった人気が集中しやすい中学校の合格実績も豊富です。
浜学園の授業料
授業料は1カ月単位で定められており、学年によって金額は異なります。具体的には、6年生は55,000円、5年生は50,600円、4年生は44,000円という料金体系です。ただし、これらは平常時の授業分であり、季節講習の代金は含まれていないので注意しましょう。公開学力テストや日曜錬成特訓などを受ける場合も別途費用がかかります。また、通い始めるときは、授業料とは別に23,000円の入学金も必要です。
馬渕教室
馬渕教室の特徴
馬渕教室の主な特徴は、入試から逆算したカリキュラムを組む指導システムです。年間に6回実施される学力別のクラス編成、実力を測るための各種テストの実施やフォローアップ体制を整えています。まず授業を基本として、その内容を定着させるのが宿題です。その後確認テストで理解度をチェックし、補修や再テストでフォローするサイクルとなっています。また、個人懇談や保護者会をはじめとする各種行事を通して、生徒一人一人に合わせたきめ細かいアドバイスや、適切な情報の提供を行っている点もポイントです。
馬渕教室の合格実績
馬渕教室の合格実績は関西でもトップクラスを誇ります。特に直近5年間の関西最難関中学の合格者増加率は日本一です。馬渕教室では「一生懸命努力すれば、かならず報われる」という理念に基づき、成功体験を実感するために「第一志望」にこだわっています。その明確な目的意識が他塾を圧倒するほどの合格実績に結びつくと言っても過言ではありません。
馬渕教室の授業料
馬渕教室の授業料は学年と受講する科目によって分かれています。以下は中学受験コースの月額授業料一覧です。
・小学4年生 2科目 15,000円
・小学4年生 3科目 24,200円
・小学4年生 4科目 28,800円
・小学5年生 2科目 25,200円
・小学5年生 3科目 30,600円
・小学5年生 4科目 35,900円
・小学6年生 2科目 26,200円
・小学6年生 3科目 36,900円
・小学6年生 4科目 42,200円
なお、授業料は比較的安いですが、入会金、各種テスト代は別料金がかかります。入会金は新規の場合20,000円、兄弟姉妹の2人目の場合10,000円、兄弟姉妹の3人目だと免除になるので、兄弟、姉妹で揃って入会するとお得です。
日能研(関西)
日能研(関西)の特徴
日能研は関西トップクラスの中学受験向け学習塾です。「未来への学び」をコンセプトに、中学・高校の高等教育へつながる学習力を身につけていくことを目指しています。特徴としては、まず実力によるクラス替えや席替えを実施しており、またクラスごとに異なる教材を使用するなどして競争意識を高めています。授業では、対話型授業を積極的に取り入れ、生徒自らが自発的に学ぶ力を育てることを重視しています。そして何より復習を最重要視しており、4年生以降は授業・家庭での復習(学びなおし)・テスト・振り返り、までを1つのサイクルとしてこれを回していく形式であることも大きな特徴です。
日能研(関西)の合格実績
合格実績は2021年のもので、小6在籍者数1,957名に対して、男子校では灘中学校72名、甲陽学院中学校65名、東大寺学園中学校68名、大阪星光中学校63名、洛星中学校59名。女子校では、四天王寺中学校医志67名、神戸女学院中学部63名。共学では洛南高校附属中学校専願男子64名専願女子67名、西大和学園中学校男子65名、女子69名、高槻中学校男子57名、女子62名と多くの受験生が志望校への切符を手にしています。特に関西圏の有名進学校への入学実績は高く、充分に合格実績を出しているといえるでしょう。
日能研(関西)の授業料
日能研に通うためにかかる費用は、入会金と授業料です。入会金は22,000円となります。授業料は、4科目コースの場合、4年生は約45万円、5年生は約65万円、6年生は約108万円です(コースによる)。授業料には、季節講習会受講料、各種テスト受験費用、教材費、冷暖房費などすべて含まれています。塾によっては夏期講習やテストが授業料とは別料金だったりするところもあるので全て含まれているのは比較的良心的です。ほかの大手進学塾と比較しても授業料は安いといえます。費用を抑えながらも難関進学校への進学サポートはしっかりしてほしいというご家庭に向いています。
希学園
希学園の特徴
関西屈指の中学受験塾希学園は、男子最難関校の灘中や女子最難関校の洛南女子、西大和女子を目指している受験生にむけて授業を展開して合格へのサポートをしています。希学園は、小5から入試問題を扱うことがあるなど他の塾と比べて授業速度が早いことです。授業ごとに復習テストが実施されたり、毎週宿題が出されるなど復習に重きを置いた内容となっていることが特徴です。希学園のカリキュラムは、難関私立中学校向けとなっているため難しい内容に設定されています。したがって、授業をしっかり理解するのが難しいと感じるお子さまや、復習テストに追われている、上位クラスにあがることが難しい、といったケースも多く見られます。
授業料教室責任者、クラス担任、チューター制など独自のサポート体制が充実しているので、お子様のフォローもしっかりと行なわれていますが、難易度の高い希学園のカリキュラムについていくためにはやはり普段の家庭学習が大切です。わからないところを残さずにしっかりと理解を深めていくことがカリキュラムの内容をしっかり理解するための近道です。
希学園の合格実績
希学園は、塾生の65%が偏差値60以上の難関校に合格しているのという高い合格実績があります。2021年3月卒の第29期小6塾生では、男子320名中、灘47名・甲陽35名・東大寺54名・大阪星光15名・洛南31名・西大和75名の計176名が合格しています。女子は204名中、神戸女学院33名・四天王寺60名・洛南28名・西大和19名の計110名が合格したという実績があります。
希学園の授業料
気になる授業料ですが、小学6年生・週1回の場合で入学費22,000円、週1回の場合の月間授業料約74,250円、年間授業料約891,000円となっています。他の大手進学塾と比較すると高いですが、希学園は授業時間が210分と長いことやサポート体制が手厚いこと、エリート講師たちが本気で勉強を教えているということもあり、料金以上と判断している保護者の方が多いです。
進学館
進学館の特徴
進学館は主に関西のトップ校や難関校、人気校、国公立中高一貫校を目指す小学1年生から6年生までを対象としている中学受験塾です。第一志望校全員合格を目標として掲げ、優秀な講師たちが志望校別の指導システムを基に一人ひとりに合わせた最適な指導を行っています。学年ごとに最適なカリキュラムが考えられており、低学年の頃から無理なく受験に向けて学んでいけるのが進学館の大きな特徴です。自主学習のサポートが手厚いという特徴もあり、自立教室と呼ばれる場所では授業の前後に講師たちが一人ひとりに声を掛けながら質問などに対応しています。定期的にサポートdayというものを設けて、宿題や学校の授業のサポートを行っているのも特徴です。また、保護者会も随時開催されており、お子さんをどのようにサポートすればいいのか悩んでいる保護者の方も安心できます。
進学館の合格実績
独自の教材やテスト、オンライン学習システムなどを活用した受験対策で、進学館には確かな合格実績があるのです。2021年度には灘7名、甲陽学院24名、六甲学院26名、甲南69名、滝川25名の合格者が出ています。
進学館の授業料
授業料の詳細は問い合わせる必要がありますが、相場よりもやや高めです。年間30~50万円ほどかかると考えた方がいいでしょう。夏期講習を除いた11ヵ月分を均等割して月額の授業料が設定されており、指定の口座から毎月引き落とされるようになっています。
能開センター
能開センターの特徴
能開センターの中学受験コースでは、小学生に学習する習慣を身に付けさせながら、勉強に嫌気が差さないよう、勉強を楽しませることにも力を入れています。そして、もちろん難関中学の合格を目標としていますが、いざ合格してから燃え尽きてしまわないよう、中学入学後の学習も視野に入れた指導が行われるのが特徴です。そして、数多くの難関中学合格者を輩出してきた実績を活かして、中学ごとの難易度分析を行うのも特徴のひとつです。経験とデータを元にした分析の上に成り立つ指導によって、数多くの合格者を出せるわけです。
能開センターの合格実績
能開センターは2021年度、関西でトップの偏差値を誇る灘中を始めとして、大阪桐蔭中や智弁学園和歌山中など、全部で26校の難関中学の合格者を出しています。その内トップの合格者数を出した中学は3校もあり、100人以上の合格者が出た中学は7校に上ります。また、北海道の函館ラ・サール中や愛媛の愛光中など、近畿外の難関中学の合格実績もあります。
能開センターの授業料
能開センターの授業カリキュラムは生徒ひとりひとりに合わせて作られ、授業料はそのカリキュラムによって大幅に上下します。目安としては、基本の4科目で月額がおよそ2万円から3万円です。具体的な数字は、学年や授業のコマ数で決まり、その中にはおよそ3千円の諸経費が含まれます。そして、それとは別に約2万円の入会金が必要です。また、夏季や冬季には講習が開かれ、その参加費用は4から5日で1万円から2万円程度が目安です。
第一ゼミナール
第一ゼミナールの特徴
関西の中学受験塾の第一ゼミナールは、クラスという集団ではなく、1/1の教育をモットーにしている進学塾です。成績向上と志望校合格を目指しつつも、前向きな人になってほしいという思いが込められた指導が特徴です。受験だけでなく将来社会で活躍できる人になるためには、学ぶ楽しさを知ること、目標に向かっての意欲を持っていること、あきらめない自分づくりが重要です。脳科学の専門家と共同で研究したプラスサイクル学習法を生かした指導で、「あなたは何のために勉強をするのか?」という勉強の目標設定を明確化することで学習の質を高めています。
また、この学習法は、お子様の肯定感を高めるのにも効果的です。例えば、テストの結果だけでなく、プロセスを重要視した指導を行っています。前回のテストよりも点数がよかったら「頑張ったね」と声かけをしてお子様の頑張りを認めてあげることでお子様自身がまたがんばろうと意欲をもつ大切な要因となります。
第一ゼミナールには、最難関と呼ばれる最難関、難関国、私立中学などの中学受験の志望校合格を目指している中学受験パシードコース、富田林中学などの中高一貫校合格を目指す効率中高一貫校対策コース、科学的な視点を培いながら志望校合格を目指すサイエンティストスクールなどがあります。お子様の性格や目的にあわせてコースを選ぶことができるのも第一ゼミの魅力のひとつです。
第一ゼミナールの合格実績
2020年度の合格実績は、府立富田林中学校57名・上宮学園中学校19名・追手門学院大手前中学校17名、大阪学芸高等学校附属中学校3名・大阪教育大学附属天王寺中学校5名・大阪国際大和田中学校7名・大阪女学院中学校17名・大阪星光学院中学校5名の計130名が合格しています。
第一ゼミナールの授業料
授業料は、入学費16,500円、週1回の場合の月間授業料が約15,840円です。他の大手塾と比べると高いと言えますが、サポートとカリキュラムがしっかりしていることや子どもがテストでできなかったところはできるまで何度も繰り返しやるという徹底的なスタイルの塾なので入塾時と比べて成績があがるお子様が多く、入塾してよかったと考える保護者の方が多いです。
中学受験塾はいつからがベスト?
中学受験塾はいつからがベストかというと、小学4年生になる直前、小学3年生の2月です。
なぜなら、一般的に中学受験カリキュラムは小学4年生からで、多くの塾では4年生になる直前の2月にはじまります。
また、本格的な受験対策がはじまる小学4年生の2月も通わせるタイミングのひとつです。
しかし、受験対策のために学習量が増えて内容も難しくなります。普段から学習する習慣のない子どもは負担に感じることがあり、勉強するのが嫌になってしまう可能性もあるでしょう。
学習の習慣を身につけていない場合は、小学3年生の2月からをおすすめします。
集団指導塾のメリットとデメリットとは
集団指導塾は、複数の人数で同じ授業を受ける塾です。学校の授業のようなスタイルで学べます。集団指導塾のメリットデメリットを確認しましょう。
集団指導塾のメリット
複数人で授業を受けるため、負けず嫌いの子どもにおすすめの塾です。ほかの生徒と競いながら学習することで、モチベーションを保ちやすいのがメリットと言えます。
志望校別や成績によってクラスや席順を決めることが多く、競争心を掻き立てられながら学習できるのが特徴です。
大手の塾のなかには、月に1回のテストでクラス分けを行うところもあり、学習のやりがいを感じられるでしょう。
また、集団指導塾はレベルの高い授業を受けられる点がメリットです。
大手の塾であれば、豊富な指導実績のある講師が多く在籍しています。ハイレベルな授業にもかかわらず、比較的リーズナブルな費用で通えるところも大きなメリットです。
集団指導塾のデメリット
複数の人数で同じ授業を受けるため、学習内容が合わないこともあります。
成績別にクラスが分かれてはいるものの、難しいと感じたり、簡単すぎると感じたりする可能性もあるでしょう。
また、集団指導塾は競い合いがプレッシャーになることで、勉強が嫌いになってしまう子どももいます。
その一方で、仲のよい友達がいると塾の行き帰りに遊んでしまったり、授業に集中できなくなったりする子どももいるかもしれません。
授業時間が比較的長い点や先生の変更をしにくい点もデメリットです。とくに、先生との相性により指導がわかりにくいと感じることもあるので、心配な場合は講師の変更がしやすい個別指導塾を検討してみるのもおすすめです。
個別指導塾のメリットとデメリットとは
個別指導塾は、それぞれの子どもに合う個別のカリキュラムで学習できる塾です。講師1人につき生徒1人が基本で、塾によっては生徒が3人くらいになることもあります。ここでは、個別指導塾のメリットデメリットを確認しましょう。
メリット
一人ひとりに合う個別のカリキュラムで学習できることがメリットです。複数人のクラスとなる場合でも、個別にカリキュラムが設定されています。
学力や理解力に合わせた指導をしてもらえるのが魅力です。得意なところは応用問題にチャレンジさせてもらえることもあり、さらなる学力の向上を目指せるでしょう。
わからない点があればすぐに質問できます。苦手な部分を重点的に指導してもらうことも可能です。
そのため、積極的に質問するのが苦手な子どもや、自分のペースで学習したい場合に向いています。わからないところをそのままにしておくことがないので、授業についていけなくなる心配がありません。
デメリット
個別のカリキュラムで学習できるものの、豊富な指導実績のある講師の在籍は少なく、学生のアルバイトが多い傾向にあります。
ハイレベルな授業を受けたい場合は、物足りなさを感じるでしょう。
また、個別指導塾は集団指導塾に比べて費用がかかるところもデメリットです。塾によっては2倍ほどの金額になることもあります。
とくに小学6年生になると、さらに授業料が高くなるのは懸念点のひとつです。
まとめ
学習の習慣がない場合は小学3年生の2月から塾に通うのがおすすめです。
ハイレベルな授業と子どもの競争心で学力向上を目指したいなら集団指導塾を選びましょう。
一方、マンツーマンの指導でわからないところを重点的に学習したり、自分のペースで学んだりしたい場合は個別指導塾が向いています。
合格率は参考程度にし、子どもの性格や学力に合わせて選ぶことがポイントです。塾を決める前に体験授業を受けてみるとよいでしょう。